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2021.03.17
カントリーリスク&経済レポート

多角化は、中東およびアフリカの産油国に対して原油価格のボラティリティが与える様々な影響の一つ

Middle east africa country risk oil sector assessment

新型コロナウィルスのパンデミックが世界のGDP成長率および世界の貿易量に与えたマイナスの影響により、2020年春に原油価格は急落した。この価格下落は、一時的であっても、中東およびアフリカの石油輸出国に様々な影響を与えた。影響の度合いは、財務の健全性および外貨準備高に加えて、国民産出量の石油依存度によって異なる。コファスは2021年の平均原油価格を1バレル60米ドルと予想するが、そのボラティリティは依然として産出国にとっては課題のままである。加えて、コロナ禍によってこれらの国々の財務状況は長期的に悪化した。このような状況下、特に再生可能エネルギー源に対する経済的多角化がさらに重要となってきた。

 

  • 2020年4月中旬に15米ドル未満に下落した後、ブレント原油価格は平均で、2019年の64.3米ドルに対して2020年では41.7米ドルまで回復した。2021年では、平均60米ドルと予想される。
  • オマーン、イラン、アンゴラ、コンゴ共和国および赤道ギニアのような国々は、GDPにおいては石油依存度が高い。
  • 中東は、世界の確定石油埋蔵量の半分近く、そしてOPECの確定石油埋蔵量の65%を保有する。多角化プログラムの実施にも関わらず、中東の国々のほとんどは依然として輸出、財源およびGDPにおいては石油収入に依存している。2021年の原油価格回復にも関わらず、これらの国々の公会計は2021年においても依然赤字であり、対GDP債務比率は上昇するものとみられる。
  • 湾岸地域では、炭化水素収入が財源の50%~80%、輸出総額の20%~90%に相当する。国内産出量の20%~50%は、依然として炭化水素セクターに依存している。
  • 数カ国が突出する一方で、アフリカは世界の石油とガス産業にそれほど重要な存在ではない。世界有数の石油・ガス埋蔵量の7.2%(石油)と7.5%(ガス)、産出量の8.9%(石油)と6%(ガス)、輸出量の10.2%(石油)と9.1%(ガス)、および消費量の4.2%(石油)と3.8%(ガス)に相当する。
  • 産出された原油の75%は輸出され、4カ国(アルジェリア、コートジボワール、コンゴ共和国およびニジェール)以外の全ての国は、石油製品の純輸入国である。
  • アフリカでは20カ国が石油とガスを産出するが、そのうち次の5カ国、アルジェリア、アンゴラ、ナイジェリア、エジプトおよびリビア(リビアについては平常時のデータに基づく。2020年の大半の期間、産出および輸出が中断されたため)が大陸での産出量の80%超に相当する。
  • 2019年と2020年との成長の差は、石油とガスが経済の重要な役割を果たしている国々では顕著になると思われる。例えばアルジェリア(輸出の95%、財政の52%、GDPの25%)、チャド(それぞれ59%、30%、13%)、コンゴ共和国(80%、63%、61%)、およびナイジェリア(90%、55%、8%)などである。
  • 炭化水素への複合投資プロジェクトが延期されている中、その他は実施が遅れている。しかし、一般的にこれらは疑問視されてはおらず、特にガスでは、再生可能エネルギーへの一歩と考えられている。
  • 一部の国々では、観光、金融、運輸および建築(カタール、アラブ首長国連邦)、農業、林業および他の資源採取産業(カメルーン、チャド、コンゴ、ガボン)と共に再生可能エネルギーは多角化の元(アラブ首長国連邦、サウジアラビア)となっている。
  • 従来型および再生可能エネルギーへの内外の海外投資家は事業環境の質に敏感になり、数カ国において解決の難しい問題となる。

 

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