2023.06.13
経済関連出版
失われた幻影と大きな期待 - コファス・バロメーター 2023年第2四半期

経済に対する大きな期待で始まった2023年の前半は、期待通りとはいかず、我々の予測した次の3点がシナリオ通りになっている。
- 先進国におけるインフレは、強制的な政策なしで2%の目標に戻ることはない
- 中央銀行が年末までに金融政策を転換することはない
- 中国の衛生規制が緩和されたからといって世界経済のリレーエンジンの役割を果たすことはない
豊富で安価なエネルギーへのアクセスは依然として世界経済システムの中心であり、金融政策は消費者物価よりも資産評価や金融の安定により直接的な影響を与えるという、市場が忘れかけていた2つの本質が再びクローズアップされている。
経済の見通しは、依然としてインフレ動向と中央銀行の対応に密接に関連しており、我々の予測は、エネルギーや信用の供給を含む多くの下振れリスクにさらされている。このような背景から、コファスは 国別評価 に13の上方修正と2つの下方修正を行い、セクター評価 に26の変更(13の再分類と13の下方修正)を行った。これらは、見通しの改善を強調するものであるが、依然として非常に厳しく、不確実な環境といえる。
レポート続きはこちらをご覧ください!