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2013.04.19
カントリーリスク&経済レポート

セクターリスクに関して広がりつつある欧州と他地域とのギャップ

セクターリスクに関して広がりつつある欧州と他地域とのギャップ
コファスの "パノラマセクター"

 

14 のセクター別に見る

3 大地域:新興アジア、北米および欧州連合

• 世界的に見て、信用リスクは、金属産業において増大して来ているものの、エネルギーと医薬品のセクターでは適度にとどまっている

• 欧州では信用リスクを免れているセクターが何一つないのに対して、アジアや北米ではいくつものセクターでリスクが改善されたり、あるいは抑制的レベルに維持されたりしている

• フォーカス: 従来型の小売チャンネルは、各社にとってリスクとチャンスの源であるeコマースのブームに直面している

 

信用リスクは欧州でこそまだ高いが、新興アジアや北米では見通しが明るい

コファスのエコノミストたちによって開発され、アンダーライターたちによって記録された企業の支払経験に基づくユニークな指標1 は、一方の新興アジアと北米のセクターリスクと、他方のEU15 ヵ国のそれとの間の大きなギャップを裏付けている。

新興アジアでは、リスクが抑えられている:分析したセクターの4 分の3 が適度もしくは中程度のリスクを示している。この地域は、セクターによって4% から 16%の企業収益の右肩上がりの成長によって特徴付けられている。医薬品は、インドと中国という、市場であると同時に医薬品の有効成分の製造分野における新たな主要プレーヤーでもある両国市場において、増大しつつある中産階級の恩恵を受けている。エネルギー・セクター内では、ソーラー・セグメントがパネル価格下落の影響を被っており、その信用リスクが増大している。繊維・衣料セクターも、特に中国では、よりコストの安い国々への生産拠点の再移転のせいで、注意をする必要がある。

概して、北米の諸セクターは、安価な中国製スチールの流入のためにリスクが高水準であり続ける金属産業を別として、中程度のリスクを示している。エネルギー・セクターについては、低コストのシェールガスが米国産業にとって入手可能になったおかげで、信用リスクの改善が見られた。自動車産業は2013 年2 月に、家計消費回復の影響を受けて、4%の売上げ増を記録した。我々は又、化学セクターが、特に歴史的に低いガス価格のせいで、競争的なままでいることに注目している。

 

欧州では、信用リスクが適度であるセクターは一つもない。こうした状況は、設備過剰であって主な顧客である自動車および建設産業が困難に曝されている金属産業において、特に憂慮すべきである。これら2 つのセクターも、低迷している欧州の域内需要のためにとても弱いままなので、リスクに曝されている、と考えられる。エレクトロニクス・セクターでは、信用リスクは、コンピューター販売の急減に表われているように、増大している。 

従来型の小売チャネルとe コマース: 更にリスキーなハイブリッド欧州モデルに向かって

e コマース・ブーム (5 年間で取引高がほぼ倍増している) に続いて大きな変化を遂げつつある小売セクターは、2 つのビジネス・モデルの長所を組み合わせた、ハイブリッド経済モデルへの移行を始めている。物理的店舗の従来型モデルは活力を失っている。同時に、e コマースは、消費者購買力の締め付けを背景として、増大したインターネット接続率や、増大した取引のセキュリティや、低価格に助けられて、成長を続けている。総売上高の12%をe コマースが占める先駆者のいる英国市場や、オンライン消費習慣に徐々に追い付いて来ているフランスのケースは、全体的な傾向を反映している。
しかし、このビジネスモデルへの集中は、特に信用リスクが急速に高まってきている西欧において、このセクターに属する各社にとっての付加的リスクの源になるという結果となる。このことは、従来型セグメントが一定の脆弱性を示しているフランスの小売セクターにおいて、コファスによって記録されている支払経験の悪化で説明されている。将来、プレーヤーたちは、反応性と順応性を実証しなければならない。従来型のディストリビューターたちは、マルチチャンネル・システムとクロスチャンネル・システムの両方を導入し、在庫と店舗領域の両方の管理を最適化する必要がある。しかし、競争激化に直面すると、リスクもまた、財務強化のために堅実な支援グループのサポートに頼らなければならない純粋なe コマース・プレーヤーたちの間でモニターの必要がある。

 

(1) コファスの信用リスク指標は、新興アジア、北米およびEU15 ヵ国の6,000 社以上の上場会社によって公表されている財務データ(コファスのアナリストたちによって観察された、売上高、利益率、純負債比率、キャッシュフローおよび債権の変動)に基づいたものである。それは、4つのリスク・カテゴリー(並、中、高および超高)に分かれている。

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