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2018.02.12
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2017年通年業績:純利益は8,320万ユーロに倍増、Fit to Win計画に定める資金最適化策を促進

Full-year results 2017: Coface doubles net income to €83.2m,  and activates the capital optimisation lever provided for in its Fit to Win plan
  •  売上高:連結範囲調整後1および為替変動調整後で、0.3%増えて13億5,490万ユーロに

-               2017年第4四半期の売り上げは 比較可能ベース2で、2.3% 増

-               成熟した市場の年間成長率は2.8%、新興市場のトレンドには変化なし

-               価格に圧力がかかり続ける中、顧客維持率は上昇

  •  正味損害率は14.1ポイント改善して51.4%に、年間のコンバインドレシオは86.6%

-               2017年第4四半期は、アジアおよび北米での損害の動向が良好であったことから、正味損害率は再び改善し41.8%に

-               成熟した市場:保険金請求はかなりあったものの、好調

-               正味費用率は35.2%で安定(2016年は連結範囲調整後1で35.1%)

  •  純利益(コファスグループシェア):8,320万ユーロ、うち2017年第4四半期は2,820万ユーロ
  • Fit to Winの枠内で行った経費削減投資

-               削減した経費:計画を上回って1,900万ユーロ;2018年の削減目標3,000万ユーロを確認

-               成長、リスク管理及び支払能力、グループの変革への投資

  • ソルベンシーレシオは16ポイント上昇して最大166%3
  • コファスグループはFit to Win計画に定める資金管理策を促進している。

-               予定配当:1株当たり0.34ユーロ4(つまり、1株当たりc.64%の収益)

-               3,000万ユーロを目標に株の買戻しを行うことで配当性向は2017年の収益に対してc.100%に

 

別様の明示が無い限り、変動は2016年12月31日との比較で表されている。

 

コファスCEOのザビエ・デュランは次のようにコメントしている:

 

 「コファスの2017年の業績は、力強い改善を見せています。これは、経済環境が良好であり、またFit to Winの枠組みの中で行っている措置によって、5四半期続けて損害率を減らすことができているからです。2017年は、純利益が倍増して8,320万ユーロとなり、支払能力が強化されました。資本管理の方針に沿って、1株あたり0.34ユーロの配当に加え、総額3,000万ユーロを目標とした株の買い戻しが可能になりました。

コファスは、長期的な価値創造モデルへの移行を順調に進めており、顧客サービスの質を最優先に、変革を加速させるための投資を行っています。」

 

 

[1 ]連結範囲調整後=国家の貿易保険管理 (2016年度の5,340万ユーロの収益と2,730万ユーロの支出;2017年度の60万ユーロの残余収益)を除く。コファスは2017年1月1日にこの事業を譲渡した。この事業の影響を受ける数値は、比較を可能とするために再掲している。

[2 ]比較可能ベース=連結範囲および為替変動の調整後

[3]このソルベンシーレシオは、コファスのソルベンシーIIの解釈に基づく試算である。確定値は試算値とは異なる可能性がある。ソルベンシーレシオの見積額は監査を受けた数値ではない。

[4 ]1株当たり0.34ユーロの予定配当は2018年5月16日の株主総会の承認を得る必要がある。

 

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1.         売上高

 

2017年、コファスは13億5,490万ユーロの連結売上高を記録した。これは、2016年と比べると、為替変動の調整後で0.3%の増加である。これらの数値は、2016年末に発効したフランス国家の貿易保険管理の譲渡の影響を調整した後の数値である。

業績の向上は特に2017年の第4四半期に顕著である。連結範囲および為替変動の調整後6の収益は、顧客事業の売り上げが伸び、2.3%上昇した。しかし、経済環境も改善した状態が続いており、価格に圧力がかかっている。

他の事業(ファクタリングとサービス)の売り上げも2016年と比べると6、2017年は2.4%伸びている。

顧客事業の伸びによって、2017年は保険料が4.9%増え(2016年は0.6%)、顧客維持率は2016年の88.0%から上昇し89.7%になった。価格は過去数年に比べるとやや好転しているものの、マイナス1.5%とマイナス圏内に留まっている。

新契約保険料は、成熟した市場では安定した新規契約があったが、新興市場で引受業務が抑制された結果、2016年から900万ユーロ減少し、1億2,900万ユーロだった。

 

西欧では、売り上げが、連結範囲調整後6で2.3%、連結範囲および為替変動の調整後6で3.6%増えた。これは顧客事業の売上高が伸びたことと、好調であるSingle Risk and Bonds事業の新規契約によるものである。

北欧では、新契約保険料が低調なままであり、2016年に比べて売り上げは1.1%の減少となった。

中欧、東欧では、為替変動の調整後の売り上げがそれぞれ5.3%、3.7%増えた。この地域の国々はすべて、今年度のコファスの業績に貢献しており、特に第4四半期にそれが顕著であった。

地中海およびアフリカ地域では、良好な商機の継続と顧客事業の堅調さにより、イタリアとスペインが牽引する形で、為替変動の調整後の売り上げはそれぞれ4.9%と5.4%の伸びを見せた。

北米では、売り上げは10.5%、為替変動の調整後では8.9%減少した。2016年のような大きな契約は、今年は無かった。コファスグループは、カナダでの非営利契約については解除の方向で動いている。

新興市場での業績は、相変わらずリスク削減計画に左右される。中南米およびアジア太平洋地域での売り上げは、それぞれ2.6%(為替変動の調整後では-1.6%)と11.7%(為替変動の調整後では-10.0%)の減少となっている。

 

 

[6]  比較可能な範囲=国家の貿易保険管理 (2016年度の5,340万ユーロの収益と2017年度に計上された60万ユーロの残余収益(2017年第4四半期))を除く。コファスは2017年1月1日にこの事業を譲渡した。この事業の影響を受ける数値は、比較を可能とするために再掲している。

 

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2.         業績

 

–         コンバインドレシオ

 

2017年のコンバインドレシオ(再保険控除後)は86.6%(2016年7から14ポイントの低下)、2017年の第4四半期は76.4%だった。

(i)           損害率

損害率(再保険前)は2017年を通して改善した。2017年の第4四半期、数件の随意の再保険契約で、損害率に9.7ポイントの負の影響があった。この影響で、2017年の第4四半期の損害率(再保険前)は40.6%だった。こうしたケースに伴う付保の割合は高いため、純損害率への影響は限定的である。

再保険控除後の損害率は、2017年は51.4%で、前年より14.1ポイント低い。2017年の第4四半期は41.8%で、いくつかの大型保険金請求の案件はあるものの非常に良いレベルである。経済環境全般は良好であり、保険金請求の一件当たりの平均コストは下がり、過去数年の損害の回復率は改善している。

(ii)         費用率

コファスは経営効率改善計画の遂行を続けている。2017年の経費削減額は1,900万ユーロになり、計画を上回っている。こうした経費削減は、2017年に行った投資1,600万ユーロを優に超える。内部コストは主にインフレと2017年の第2四半期に計上された600万ユーロの(イタリアでの)臨時の税金支払いによって生じた。

再保険控除後のコファスグループの費用率は、2017年は35.2%であり、2016年(連結範囲調整後7で35.1%)と比べて安定している。

 

[7]連結範囲調整後=国家の貿易保険管理(2016年度の5,340万ユーロの収益と2,730万ユーロの支出;2017年度に計上された60万ユーロの残余収益(2017年第4四半期))を除く。コファスは2017年1月1日にこの事業を譲渡した。この事業の影響を受ける数値は、比較を可能とするために再掲している。

 

–         財務利益

 

2017年の純財務利益は5,530万ユーロで、うち1,000万ユーロがキャピタル・ゲインであった。

歴史的に低いインフレ率が続く中で、コファスは運用資産利回り(キャピタル・ゲインを除く)を安定させることができている。財務利益は、2017年は3,990万ユーロ(2016年は4,000万ユーロ)。キャピタル・ゲインを除く利回り8は、2017年は1.5%で、前年(1.6%)より少し下がった。

 

–         営業利益および純利益

 

2017年の営業利益は1億5,440万ユーロで、前年(2016年は8,830万ユーロ)9から74.9%増加した。これは主に損害率が下がったことによる。

実効税率は、新興市場での業績の改善により、2016年の50%から少し下がり41%になった。これには、フランスの税務監査に続く2017年第4四半期の臨時課税とフランスにおける利益配当税の回復に伴う収益が含まれている。

 

全体として、純利益(グループシェア)は、2017年は8,320万ユーロで、うち、2017年第4四半期は2, 820万ユーロだった。

 

2017年は、1株当たりの利益に対するc.64%の配当性向 (1株当たり0.53ユーロ) に対応する1株当たり0.34ユーロの配当10が提案される。

 

3.         支払い能力および配当

 

2017年12月31日時点で、自己資本(グループシェア)は、4,740万ユーロ(2.7%)増えて、18億260万ユーロになった(2016年12月31日時点は17億5,520万ユーロ)。この増加は主に、8,230万ユーロの純利益があったこと、2016年度に2,040万ユーロの株主配当を行ったこと、為替換算調整勘定に変動があったことによる。

RoATEは2017年12月31日時点で5.3%であった。これは主に営業利益の改善によるものである。

ソルベンシーIIの枠組みでの標準公式に基づいて計算すると、コファスのソルベンシーレシオは最大166%11と見積もられる。

これはグループの目標より幾分高いレベルだ。資金管理方針に沿って、コファスはFit to Win計画に定める資金管理策を行っており、3,000万ユーロを目標に株の買い戻しを行う。グループは買われた株をキャンセルしようと考えている。したがって、株の買い戻しが完全に行われれば、株主投資利益は2017の収益の100%に達するだろう。

 

[8] 平均投資ポートフォリオに基づいて計算した収益性

[9 ]連結範囲調整後=国家の貿易保険管理(2016年度の5,340万ユーロの収益と2,730万ユーロの支出;2017年度に計上された60万ユーロの残余収益(2017年第4四半期))を除く。コファスは2017年1月1日にこの事業を譲渡した。この事業の影響を受ける数値は、比較を可能とするために再掲している。

[10] 1株当たり0.34ユーロの予定配当は2018年5月16日に開かれる株主総会の承認を得る必要がある。

[11]このソルベンシーレシオは、コファスのソルベンシーIIの解釈に基づく試算である。確定値は試算値とは異なる可能性がある。ソルベンシーレシオの見積額は監査を受けた数値ではない。

 

 

4.         展望

 

2018年、コファスが事業を行う経済環境は良好なままであろう。世界の成長は3.2%とコファスは見積もる。したがって、グループは2017年の良好なトレンドが2018年―特に2018年の前半も続くと期待する。これによって価格競争が高いレベルを維持することとなり、重要な差別化の要因である顧客サービスの質を向上させる必要性がさらに高まるだろう。

コファスは2017年と同じ決意をもってFit to Winを継続する。コファスグループの企業文化の現代化と戦略的な計画(顧客第一主義、専門性、協力、勇気と説明責任)に組み込まれた新しい価値への関与が計画を成功に導く鍵となるだろう。

グループは計画を上回るペースで既に1,900万ユーロの経費削減を行っており、2018年に3,000万ユーロ削減するという目標を維持している。グループは長期的な価値創造に1,900万ユーロの投資を行おうとしている。つまり、商業活動を促進し、顧客サービスを向上させる取組み、デジタル変換、求められるソルベンシーのレベルを計算する内部モデルの開発再開などが投資対象である。

グループは、サイクルを通して約83%の正味のコンバインドレシオを達成するという目標に向けて引き続き努力を続ける

 

 

 

 

金融アナリストとの電話会議

 

コファスの2017年9ヵ月間の業績を金融アナリストと協議するための電話会議が2018年2月12日のパリ時間午後6時に開催される。電話番号:+33172727403(France),+442071943759(UK),+18442860643(US)。会議への参加者用Pin codeは下記のとおり:61270603#

 

プレゼンは、次のアドレスから入手可能である。http://www.coface.com/Investors/Financial-reporting

添付

 

 

 

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コファスジャパン信用保険会社
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 小川 のりこ
 
T. +81 3 5402 6152 
noriko.ogawa@coface.com

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