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2017.02.08
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2016年12月31日時点のコファス業績

Coface

2016年12月31日時点のコファス業績:業績とFit to Winの進行は計画通り。業界で最も活発機動的な世界的信用保険会社というコファスの大望を追認。

 

•   2016年度の業績は指針通り。

-   売上高は、2015年比(FXを除く)で141.1万ユーロ(3.6%)の落ち込みと前四半期の動向と一致

-   正味損害率は65.5%と目標圏内

-   徹底した経費管理に支えられ、正味費用率は31.9%

 

•   フランス国家の輸出保証管理の譲渡、最終合意

-   2017年1月2日から専用チーム(最大250名の正規職員)及びITシステムを移転

 

•    Fit to Winが開始し、予想通りの進行

-  予定通りにリスク及び費用に関する行動を開始

-   協議は本格化

-   最初の利益が実現中

 

•   純利益(コファスグループシェア):2016年度は4150万ユーロ

-   フランス国家の保証365万ユーロとFit to Winによる1回限りのものを含む1

 

•   流動比率ソルベンシーレシオはc.150%2と目標圏内;予定配当3:特別配当0.06ユーロを含む1株当たり0.13ユーロ

 

•   2017年指針:61%を下回る正味損害率

 

別様の明示がない限り、変動は20145年12月との比較で表わされている。

 

コファスCEOのザビエルザビエ・デュランは次のようにコメントしている:

 

「2016年の下半期は、コファスの変革の始まりを記しました。我々は同年に4150万ユーロの純利益を上げ、フランス国の輸出保証活動の譲渡についても成功裏に合意に達しました。また、3カ年の戦略計画Fit to Winを開始し、その実施は現在本格化しています。2016年の第4四半機期中に、我々は、計画を成功させるために必要な厳格な変革管理を推進できるように上級幹部チームの強化も決定しました。

Fit to Winに関しては、我々は最終的には将来にわたって9%以上のRoATE(平均有形資産利益率)を提供できる持つ態勢を整えることを目標としています。経済を支配している不確実性が2017年に緩和される可能性は低いものの、2017年は、計画を主導する戦略的優先事項(リスク管理及び情報の強化、経営効率の推進及び顧客サービスの強化、並びに特定の成長戦略の実施)を継続的に実行する移行の年となる予定です。」

 

 

2016年12月31日時点における主な数値

コファスSAの取締役会は、2017年2月8日に開催された取締役会会合において、2016年度の連結財務諸表を検討した。以下は監査前の財務諸表である。原本に相違ないことを証明する

損益計算書_1

 

 

1. 売上高

2016年度、コファスは14億1100万ユーロの売上高を計上した。これは2015年度比で5.3%、FXを除くと3.6%の減少である。

 

保険料は、特に北欧及び西欧地域における弱い顧客活動顧客の売上高の減少と成熟した市場における持続的な軟調な動向に影響を受け、2016年を通じて継続的な推移をたどった。後者は、フランス国家の輸出保証管理手数料の減少による悪影響も受けた。

 

中欧では、低い保険金の請求レベルに沿った低いサービス事業の収益(債権回収手数料)により売上高はFXを除いて1.1%減少した。

 

地中海及びアフリカ地域では、好ましいリスク環境のスペインにおける保険料返還によりイタリアにおける良好な商機は相殺された。売上高は、2015年比で1.3%減であった。

 

北米では、主に一部のグローバルな顧客により売上高は4.0%(FXを除く)増加した。

 

新興市場では、今年の最優先事項は採算性の回復であった。アジアでは収益成長率がポートフォリオ調整の悪影響を受けた(FXを除いて10.9%減)。その一方で、南米では一部の積極的な価格改定が売上高の増加に貢献した(FXを除いて9.0%増)。

 

 

売上高_2

 

 

 1億3900万ユーロの新契約保険料は、2015年度比でアジア外では安定していた。コファスの顧客維持率は、最高レベルに近い88.5%にとどまり、2015年比較でやや改善した。中南米における一部の価格改定行動により、値崩れは2015年比で1.7%減と鈍化した。

保険料収入の伸びの原動力である顧客売上高の推移活動は、一部のセクター(貴金属、商品)における急激な減少の影響を受けて、今年鈍化した。しかしながら、この傾向は年末に向けてやや改善した。

 

2.業績

–   コンバインドレシオ

 

コファスグループの2016年度の純コンバインドレシオは97.4%であった。

 

(i)損失率損害率

 

変動が激しくリスクの高い環境を背景に、コファスの損失率損害率は、新興諸国における保険金の請求に基づき決定された。これらの地域における我々のリスク・エクスポージャーを減少させるために2015年と2016年を通して対策が取られ、その効果が徐々に顕現化する見込みである。

 

 

2016年下期の四半期動向は、損失率損害率の改善の最初の兆候を示した。この動向は主に、損失率損害率が高い状態が続いているアジアとは対照的な中南米により主導された。コファスグループの損失率損害率(再保険後)は、2016年第4四半期に4.4ポイント減(2016年第3四半期の72.4%に対して67.9%)であり、2016年12月31日時点で2016年の目標圏内の65.5%であった。

 

(ii) 費用率

 

コファスは、Fit to Winの投資分野以外では費用の徹底した経費管理を維持している。費用総額は、2015年12月31日時点の7億1300万ユーロと比較して6億9900万ユーロ(第4四半期におけるFit to Winの段取り費用210万ユーロを含む)まで減少した(FXを除いて0.6%減)。

コファスグループの2016年度の費用率(再保険後)は31.9%だった。

 

–   財務利益

 

 

Cコファスは多角的かつ積極的な投資戦略を維持している。しかしながら、現在の低金利環境は収益を圧迫している。財務利益は、2015年度の5310万ユーロ(うち450万ユーロの売却益)に対して、2016年12月は4800万ユーロ(うち350万ユーロの売却益)であった。キャピタル・ゲインを除く利回り5は、2015年度の1.8%と比較して2016年度は1.6%であった。

 

–   営業利益及び純利益

 

 

営業利益は、2016年12月31日時点において1億1440万ユーロであった。これには、フランス国家輸出保証の譲渡による7500万ユーロの利益、Fit to Winの再構築費用3860万ユーロの、社会的給付に関連した引当金の解除による1410万ユーロ及び保険数理上の料率変更による510万ユーロの合計5560万ユーロ(税引前)が含まれる。

 

純利益(グループシェア)は、4150万ユーロで、そのうち3650万ユーロ6については上記の経常外要素が貢献している。

 

2016年は1株当たり0.13ユーロの配当が提案される。過去のコミュニケーション発表に沿って、この配当は調整後利益(1株当たり0.11ユーロ)に対する62%ルールに対応する1株当たり0.07ユーロの配当と0.06ユーロの特別配当から構成される。

 

3. 支払能力

2016年12月31日時点で、IFRS資本(グループシェア)は17億5520万ユーロだった。資本の変化は主として、プラスとなった4150万ユーロの純利益を2015年度の配当に関連した75,300,000万ユーロの株主配当と売却予定の準備金融資産の再評価額増加により相殺した結果である。

 

新たな規制フレームワーク「ソルベンシーII」は2016年1月1日に施行された。標準公式に基づいて計算すると、保健保険及びファクタリングのリスク保証のための必要資本のカバレッジ率は、2016年12月31日時点でc.150%と堅調を維持した。この水準はコファスグループが目標とする安心レベルと一致しており、これによりコファスは今年提案された調整後利益の60%超の長期的配当方針を追認できる。

 

格付け期間のフィッチ及びムーディーズは、それぞれ「AA-」及び「A2」(見通し安定)となっているコファスグループの格付け(IFS)を2016年9月29日及び11月28日に再確認した。

 

 

4. Fit to Winの最新情報

 

コファスグループは2016年にFit to Winという新たな戦略プランを開始した。このプランはより資本効率のよいビジネスモデルへと進化しながら、コファスを業界で最も活発機動的な世界的取引信用パートナーに位置付けることを目的としている。

 

   Fit to Winの実行は現在も計画通り進行中。

 

–   リスク管理及び情報の強化

 

リスク管理及び情報を強化するためにとられている方策行動は、強化された情報の領域における補強、引受け業務の指針及びプロセスの最新化、並びに上級専門家による専用のサポートチームの設立を含め、特に新興市場において本格化している。これらの効果は、実施後の2年間で完全に実現される見込みである。

 

–  経営効率と顧客サービスの改善

 

この第二の戦略的優先事項において、コファスは、調達及び不動産利用の最適化等の分野において複数のイニシアチブを設定し、組織の合理化と社会給付の見直しを行っている。労働評議会との協議が開始され、計画通り進んでいる。

 

顧客サービスと生産性を向上させるためにコファスグループの技術とプロセスを変革させることは、フランス国家の輸出保証活動の譲渡後の経常外利益を財源とする再構築費用と投資を必要とする。過去のコミュニケーション通り、2016年、2017年及び後続する年について3860万ユーロの再構築費用と210万ユーロの段取り費用が会計処理されており、コファスはこれらの費用がそれぞれ合計2100万ユーロ、600万ユーロ及び300万ユーロになると見込んでいる。

 

これらの活動の結果として、コファスは2017年には1000万ユーロ、2018年には3000万ユーロの経費削減をし、これによりフランス国家の輸出保証活動の譲渡によるマージン損失を完全に相殺することを目指している。

 

 

–   分化した成長戦略の実施

 

成長よりも価値創造を優先させることで、コファスは各特定の市場/セクター/顧客構成についてその商業的アプローチを変化させている。このことは、中南米における一部の価格改定やアジアにおけるポートフォリオの再編につながった。効率性とイノベーションが優先される成熟した市場では、コファスは顧客管理チームとプロセスを強化している。最近、中国銀行、ウニクレディト及びBPCEと新たなパートナーシップ契約が締結された。

 

 

–   資本集約の削減

 

コファスは、上限を140~~160%の範囲内とした目標流動性比率ソルベンシーレシオと最低Aの保険金支払能力の格付けに示されるように、力強い資金基盤の維持にコミットしている。

これらのファンダメンタルズに関して妥協をすることなく、Fit to Winは、特に再保険の利用の増加を通じてコファスの資本効率をさらに改善させる方法を特定した。2017年1月1日から比例再保険の付保を26%へと増加する(2016年は20%)など最初のステップが達成されている。

再保険付保の増加は、将来にわたって9%以上のRoATEの達成を目標とするFit to Winに貢献するために、徐々に必要資本に影響を及ぼすことが期待されている。

5. 展望

コファスはFit to Winの実施に完全に集中しており、現在実施し始めた取り組みの影響は徐々に実現することが期待されている。

 

2017年も、我々の優先事項は、リスク・ランドスケープの進展を注意深く監視しながら我々の戦略的計画を実施することにある。この段階で観測された改善の最初の兆候に沿って、我々は2017年に関しては61%以下の正味損害率を見込んでいる。我々は、2017年は既に実施されているFit to Win経営効率対策による利益を享受し始めることを期待しており、2017年の投資及び再構築費用が合計2100万ユーロに達すると思われるものの同年に1000万ユーロの経費削減の達成を計画している。

 

 

電話会議

 

コファスの2016年度の業績を協議するための電話会議が2016年2月8日のパリ時間午後6時に開催される。

電話番号: +33(0)1 70 77 09 41 (France), +44 (0)20 3367 9456 (UK), +1 855 402 77 63 (US).プレゼンは、次のアドレスから入手可能である。http://www.coface.com/Investors/Financial-reporting 

 

 

 

 

 

 

 

添付_3
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お問い合わせ


Japan

コファスジャパン信用保険会社
マーケティング&コミュニケーションズ
 小川 のりこ
 
T. +81 3 5402 6152 
noriko.ogawa@coface.com

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