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2013.06.20
カントリーリスク&経済レポート

いくつかの先進国に微かな望み:日本、アイスランド、およびアイルランド

いくつかの先進国に微かな望み:日本、アイスランド、およびアイルランド

南アフリカとチュニジアで続く社会政治的リスク

コファスは、いくつかの先進国経済に改善を認めた。日本の成長は、少なくとも短期的に経済の活性化に貢献している安倍総理の政策メッセージの恩恵を受けている。ユーロ圏の一員であるアイルランドにおいても、同国が財政危機から徐々に浮上しているため、成長がより着実なものとなりつつある。アイスランドの経済もとてもダイナミックである。他方、南アフリカとチュニジアでは、活動の収縮、財政問題ならびに何にもまして高まりつつある政治・社会的プレッシャーがリスクを増大させつつある。

 

先進国における改善: 日本、アイスランドおよびアイルランド

  • ネガティブ・ウォッチが、日本に対するA1評価から取り除かれた。発表された通貨的および予算的刺激策は、家計消費に目に見える影響を与えている。2012年末以来の円安も、2013年に3%以上の割合で伸び続けるに違いない日本の輸出を促進して来ている。日本の経済環境は、少なくとも短期的には改善しつつあり(GDPは2013年に年率1.4%で伸びることが期待されている)、その結果、企業倒産の数も横ばいを保っている。
  • いくつかの国が西ヨーロッパの景気後退から逃れようと奮闘している間に、他の国々は成功している。アイスランドにおける成長は力強く(2013年第1四半期に3.8%、2013年通期で2.3%の見込み)、 インフレ率は下がり、失業率は安定している。同国はA3に格上げされた。
  • アイルランド は、ゆっくりとだが確実に、深刻な銀行危機から脱出しつつある。成長率は2012年にプラスであったし、2013 年もプラスのまま(2年間で+0.9%)であろう。同国は、十分な経常黒字を持ち、内需が徐々に増えつつある。「トロイカ」によって監督されている改革・緊縮財政パッケージは順調に進展して来ており、2013年末までに無事完了するに違いない。投資家たちの間における信頼感は改善して来て、同国は再び債券を国際市場に発行することができる。このような状況において、アイルランド A4 評価は、ポジティブ・ウォッチへと調整されて来ている。

 

新興国において持続する社会政治的リスク: 南アフリカとチュニジアの両国に対する評価の格下げ
  • A4に格下げされた南アフリカにおいて、成長率は徐々に低下しつつあり、2013年には3% 以下となるであろう。きわめて高い家計債務とインフレ率と失業率は、 消費を抑えている。加えて、企業は競争力を失いつつあり、主要貿易相手であるユーロ圏における景気後退の影響に悩まされている。国民の間における欲求不満の期待の中で、社会的緊張は高いままであり、更なるストも排除することができない。
  • Bへの格下げの対象となったチュニジアは、増大する政治社会的緊張を経験しており、社会的分裂の増大する社会における憲法の起草や議会選挙および大統領選挙の開催を遅らせている。観光収入の落ち込んでいる対外収支や外貨準備レベルは、逼迫している。従って、最近のIMF プログラムの適用は、政府にとって深刻な挑戦となるであろう。

 

新興経済国: 混合状況

  • 中欧では、A4に格下げされたチェコ共和国スロバキアが、特にユーロ圏における活動の収縮の影響を受けている。チェコ共和国では、長期的失業が今や労働力人口の37%に及んでいる。スロベニアでは、膨大な債務水準(GDP の85%)を抱えた企業が、不十分な銀行セクターと不良債権によって悪化した倒産の増加に直面している。その近隣諸国とは異なり、ポーランドは、景気後退に陥っておらず、その減速も循環的なものである。同国の活動は2013年末までに、拡張的通貨政策の利点を享受するに違いなく、そのことが、そのA3評価に対するネガティブ・ウォッチを取り除く理由である。
  • ラテン・アメリカでは、エクアドルから良いニュースが来ている。コファスは、その評価をBに格上げした。この国での成長は力強く、かつ着実である。公的債務は大幅に削減され、現在GDP の22%となっている。政治的状況は安定して来ており、政府は外国の投資家に対してより好意的であるように見える。
  • 新興アジアでは、フィリピンが、その顕著なマクロ経済的パフォーマンスのお蔭で、初めてB 評価領域から抜け出してA4へと格上げされた。そのパフォーマンスとは、2013年第1四半期における7.8%の成長(通年では6.5%の見通し)、持続する消費、安定したダイナミックな海外からの送金によって支えられた底堅い経常黒字、抑制されたインフレ、そして引き続く公的財政の改善などである。
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