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2016.09.21
カントリーリスク&経済レポート

フランスの自動車部門の短期リスクは低下したが、今後は重大な変化が待っている

Short-term risk is reduced for the French automotive sector, but profound changes are ahead
  • 自動車セクターは、最良のリスクカテゴリーに引き上げられた。
  • 自動車市場に民間バイヤーが戻ってきており、新車販売台数を押し上げている。2016年は5.6%の増加が見込まれる。
  • フランスの付加価値が低下しているので、リスクは長期的に監視していく。
  • 生産と研究開発の国際化は避けられないと見られる。

 

自動車セクターは、短期的には低いリスクと考えられる

 

2016年は、フランスの自動車セクターにとっては比較的リスクの低い年となりそうだ。専門家と企業で占められているこの市場だが、現在は、失業率の低下と新しい資金調達手段のおかげで回復基調の家庭消費に支えられている。1-7月期の新車販売台数は増加し、コファスは2016年の伸び率は5.6%と予想しているが、その後2017年には伸び率は1.5%から2.5%の間に縮小すると考えている。

 

これらの理由から、第二層・第三層の機器メーカーの脆弱性についてはある程度留保されるものの、フランスの自動車セクターは「低いリスク」に格上げとなっている。現在では、分析された12の活動(自動車及び小売)セクターのうち2つのみが、この最良の短期リスク評価を受けている。

 

 

国際化への圧力は日に日に勢いを増している

 

より大まかに言えば、フランスの自動車産業はターニング・ポイントに立っていると言えるだろう。フランスは工学、生活水準及び変化への対応力という意味では疑いようもない強みを持っているが、競争力に関しては失いつつある。自動車セクターの付加価値は2008年から2014年までの間に29%下落した一方、フランスの産業全体としては3%増加している。機器メーカーについては、貿易黒字の縮小にも反映されている。自動車メーカーは、人員削減と賃金と雇用の凍結を選ぶことで自動車1台あたりの単位当たり原価を下げ、国内市場での売り上げ減と、それによる工場の低稼働率とに対処しようとした。

 

国際化戦略を導入する企業がますます増えているが、これで問題に対処できるだろうか?

 

主に低価格帯の自動車で構成される不況市場においては、フランスは求められるレベルの採算性を確保することができない。企業は、特に新興国市場を中心とした世界的な自動車販売の活気に刺激を受けており、顧客ポートフォリオの国際化を進めている。たとえば、現在は回復を遂げることができている第一層のメーカーでは、営業利益は7.8%ほどで、これは自動車メーカーと比べて2パーセントポイント高い。

また、もう一つ考慮に入れなくてはならない傾向としては、自動車メーカーと機器メーカーがどちらも、生産・組立活動の移転が一段落した現在、研究開発拠点を低価格市場に確立し始めている点である。現段階ではその機能のほとんどはフランスに集中しているが、研究開発活動を新興市場諸国に移転することにより、徐々に勢いを増していくかもしれない。この現象の背後の根本的要因は、自動車メーカー、機器メーカー及び物流、工学及びITを専門とする下請け業者を含む、現地自動車クラスターが出現したことである。

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