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2014.11.26
カントリーリスク&経済レポート

コファス四半期部門リスク評価:世界3主要地域・14部門対象

Coface quarterly sector risks assessments : 14 sectors in three major regions of the world
北米の化学、運輸、繊維・衣料が「中程度のリスク」から「低いリスク」に格上げ

 

北米では、ポジティブな経済展望と原油価格の低下により部門リスクが改善 

コファスでは、北米の部門リスクは今年年末に向けて明確な改善を示していると考えている。第1四半期の天候不順による短期的な後退の後、アメリカ合衆国は堅調かつバランスのよい成長を回復している(2014年の予想成長率は2.0%、2015年は2.5%)。利益水準の高さに見られるように、企業は好調な消費・投資の恩恵を受けている。こうした有利な経済状況と合わせて、このところの原油価格の低下は、特に3つの部門に有利に働いており、コファスではこれら3部門の評価を「低いリスク」に上方修正した。

 

  •  化学

北米の化学産業は、西欧(回復の遅れに悩まされている)及びアジア新興国(展望は依然として不安定である)に比べて、特に有利な状況にある。多くの化学企業に好まれる地域となった北米は、低い生産コストから得られる競走能力を最大限に活かしている。

 北米化学部門の工業生産高は2014年第3四半期に、前年同期比で3.2%の伸びを示した。化学部門にとっての二大市場、すなわち自動車産業・建設産業の活動が活発だったことが追い風となった。今年1~10月の自動車販売台数は、家計に支えられた好調な消費により、前年比1.4%増となった。建設産業では、依然として危機以前の水準には達していないものの、活動・価格とも上昇傾向にある。

 

  •  運輸

今年、グローバル経済の成長率が2010年以来初めて上昇に転じ、また2015年に国際貿易の加速が予想されることから、運輸部門は堅調な業績を記録している。欧州の航空貨物輸送がロシアによる禁輸措置と低コスト航空会社との熾烈な競争の影響に直面している一方で、北米の同部門はこれまでのリストラの効果を享受している。市場には成熟の兆候が見られ、成長率は9月末時点で2.8%に留まっている[1]とはいえ、運輸各社の収益性は引き続き欧州各社を上回っている。さらに米国の好調な経済成長もビジネス需要、貨物需要の回復に貢献している。

 

 

  •   繊維・衣料

北米の繊維・衣料部門の成長は、豊富な供給・安定した需要のもとで、年2%前後で安定したように思われる。北米地域は世界第3位の綿花栽培地域だが、2012~13年度の北米地域での綿花の収量は推定24%増の350万トンに達した可能性がある[2]。米国の雇用及び消費支出の回復力のおかげで、この部門における需要の勢いは欧州に比べて相対的に優位にある。

 

 

西欧の流通部門は警戒を要する

 

 欧州の景気回復の勢いは弱く、またアジアの新興市場諸国ではインフラ投資関連の部門における生産能力過剰問題が解決していないことから、コファスではこれらの地域に関する部門リスク評価に変更を加えなかった。

 だが、慎重な観察の対象になっている部門が一つある。西欧の流通部門であり、当面は「中程度のリスク」と考えられる。アジア新興市場諸国や北米(流通部門は「低いリスク」に分類されている)とは異なり、欧州では、長引く消費者支出の停滞と一部食品の対ロシア禁輸措置とが相まって、流通企業の利益率には悪影響が生じており、結果的に価格にも下降圧力がかかっている。

[1] 出典:RPK、IATA

[2] 出典:ICAC

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レポート内容(英語)の目次 :

  • 業種バロメーター
  • 研究 : ヨーロッパの医薬品企業: 緊縮経済は致命的か?
  • 医薬品部門は経済危機の被害をうけたのか
  • 吸収への新たなショック
  • なぜ緊縮経済は致命的でないのか
このプレスリリースをダウンロード : コファス四半期部門リスク評価:世界3主要地域・14部... (145.60 kB)

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