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2020.02.25
グループニュース

戦略の成功をもとに、2023年までの新たな戦略計画Build to Leadを発表

Coface capitalizes on its strategic successes and launches Build to Lead, its new 2023 strategic plan

Build to Lead計画では、Fit to Win計画で開始された事業や文化の企業変革を拡大・深化させる。新たな計画では、特に次の点にフォーカスする。

  • リスク管理や引受の規律を引き続き強化する。
  • サービス及び事業効率を向上させる。
  • 取引信用保険の選択的な成長戦略および専門商品に投資する。
  • バランスシートの健全性を維持する。

 

新しい計画期間においてすべての財務目標を引き上げる。

  • コンバインドレシオは、Fit to Win計画から3パーセントポイント程度の改善となる80%のレベルとする。
  • RoATEは、想定される投資収益の減少を考慮し9.5%を目標とする。
  • 配当性向は、少なくともFit to Win計画から20ポイント増の80%とする。ソルベンシー比率には新たな目標(155~175%)を設ける。

コファスのCEO、ザビエ・デュランは次のように述べている。

「コファスの新たな戦略計画であるBuild to Leadでは、これまでのFit to Win計画における成功を活かしていきます。Build to Lead計画は、「信用保険は高い参入障壁と長期的な構造成長を伴うサービス業である」という信念に基づくものです。コファスには、この魅力的な市場で活かすことのできる、強力な専門知識、スケール、アジリティという大きな資産があり、これらを引き続き強化していきます。現在進行中の事業や文化の変革を拡大・深化させ、この業界を牽引する企業として認識されることを目指します。

また、Build to Lead計画では、専門ビジネス(ファクタリング、シングルリスクおよび保証、情報サービス)の開発も目標としています。コファスの世界的な基盤を利用することで、収益性のある成長の機会がもたらされるでしょう。

世界の経済成長や貿易が減速する中、ボラティリティや予測不可能性が高まっており、これまでコファスの成功を牽引してきた原則が以前にも増して重要となってきています。」

  • 引き続き規律ある引受を最優先事項としたうえで、さらなるサービスの質や効率性を達成します。
  • 市場別・セグメント別に収益性のある成長を追求します。
  • 健全なバランスシートを維持し、収益性のある成長に向けた取組みや機会を支えます。
  • 魅力的な収益と長期的な価値創造を実現します。

「財務面では、すべての目標を引き上げます。低金利に伴い投資ポートフォリオの収益は減少が予想されるものの、計画期間においてコンバインドレシオは80%程度、平均有形資本利益率は9.5%に引き上げます。また、平均純利益の少なくとも80%を株主に還元する予定です。従業員や世界中のパートナーのコミットメントにより、会社としての成功と質の高い顧客経験を推進していきます」

戦略計画ではすべての目標または目標以上を達成

Fit to Win計画では、すべての目標を達成又は目標を上回ることができた。

まず、予防と管理の両面でリスク基盤を強化することで、逆風が強まりつつある経済環境において技術面の収益性を立て直してきた。コスト削減計画は2018年の目標であった3,000万ユーロを大きく上回り、2019年の年間削減額は4,800万ユーロと、当初のコストベースのほぼ10%となっている。2019年のコンバインドレシオは、サイクルを通した目標である83%を大きく下回る77.7%を達成した。

サービスの質に注力したことで、顧客維持率は記録的な高水準を達成した。さらなる事業効率の追及により、数値は更新されている。また、数年ぶりに買収を2件(PKZとGIEK Kredit)行った。これにより、長期的な成長戦略にとって重要な2つの地域においてネットワークの拡大とさらなる能力の強化が見込まれる。

資本効率の面では、コファスはフランスの規制当局であるACPRにより、ソルベンシー資本要件の算出に部分内部モデルを使用することが認められた。コファスのソルベンシーは2019年末に過去最高となる190%を達成した。Fit to Win計画全体を通して、コファスでは資本基盤や投資能力を低下させることなく、3億9,000万ユーロを株主に還元する予定である。

 

Build to Lead計画では、Fit to Win計画で着手した事業や文化の変革をさらに追及

Build to Lead戦略計画は、信用保険は高い参入障壁と成長のポテンシャルを伴う魅力的なサービス業であり、コファスは持ち前のスキル、スケール、アジリティという高い能力をさらに深化させていくという強い信念に基づくものである。

コファスが事業を行う経済環境は、さらに予測不可能なものとなりつつある。2017年以降の世界の経済成長は、(高齢化や市場の飽和といった)長期的な傾向により減速し続けている。多数の中央銀行が民間債務の蓄積や従来にない金融政策の追及を行ったことで、「ゾンビ企業」が増殖している。その結果、リスクは上昇している(企業実績の低下、不履行の漸増、予測が難しい、または予測不可能な政治的・社会的、さらには健康関連の事象の発生頻度の増加)。しかし、こうした環境もまた、コファスにチャンスを与えてくれている(保険需要の増加、資金ニーズの増加、関連情報の需要の増加、リスク再評価の機会)。

今回の新たな計画では、コファスで現在進行中の変革を拡大・深化させ、この業界を牽引する企業として認識されることを目指す。計画には事業の前進に向けた、中核となる信用保険事業と、コファスの能力・ノウハウを活かした専門ビジネスのための2種類の取組みが含まれている。

取引信用保険事業については、次の3つの戦略上の方針に基づき業界最高水準を目指す。

  • 事業モデルの簡略化・デジタル化:よりシンプルな事業モデルは、さらに質の高いサービスの達成や、コストや評価の違ったリスクの低減にとって重要なものである。また、既存のシステムに容易に統合できるイノベーションに再投資すべきリソースを確保することが可能になる。
  • リスクや情報の専門知識による差別化:リスク引受、情報・クレーム処理能力を引き続き強化する。新たな技術に投資し、部分内部モデルによる利益を引受業務に統合させる。
  • 選択的な成長による価値の創造:引き続き厳選した市場への投資を行い、差別化された成長を支持する。また、収益性の高い成長を促進するためセグメント別のアプローチを維持する。

 

Build to Lead計画では、信用保険に加えて専門ビジネスにおけるコファスの資産を活用する。リスク面および法制面の既存の基盤を活用し、グロースオプションのポートフォリオを構築する。

  • ファクタリング:ドイツの新たなリーダーシップチームが実施する行動計画を策定し、収益性の高い成長を生み出すとともに、ドイツとポーランドにグループ全体としての目標に準じたファクタリング事業のマージンをもたらす。
  • シングルリスクとボンド:クリーンな基盤と変わらぬリスク選好に基づき、既存の事業(シングルリスク)またはボンドのための新たな事業や分野への堅実かつ先進的な拡張を通して成長する。
  • 情報サービス:企業情報の業界には大きな変化が生じている。コファスは自社のユニークな資産に自信を持っている。既存のオファーをより良く収益化するとともに、企業への新たなオファーを模索し、巨額の資本投資を必要としないこの事業の成長を加速させる。

 

本計画の実施により、さらに高い財務目標の達成を目指す

本計画により、具体的には次のような、Fit to Win計画よりもさらに高い財務目標を達成する。

  • コンバインドレシオは、3パーセントポイントの改善によって80%程度。
  • 平均有形資本利益率は9.5%。投資利回りが継続的に低下している中でも目標は引き上げた。リスク選好や資産配分はあえて変更しないことにしている。
  • 配当性向は、少なくともFit to Win計画から20ポイント増の80%とする。ソルベンシー比率には新たな目標(155~175%)を設ける。

 

Build to Lead計画は、2020年2月25日にパリで開かれるインベスターデーにおいて発表される。10:00 CET(9:00 GMT)開始予定の発表の模様は、ウェブキャストでライブ配信を行う。資料はコファスのウェブサイト(https://www.coface.com/Investors/financial-results-and-reports)から入手可能。

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コファスジャパン信用保険会社
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 小川 のりこ
 
T. +81 3 5402 6152 
noriko.ogawa@coface.com

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